シーズン3ゲスト回最終話「テッサ」を公開しました!
秋らしい、ちょっと切ないお話です(もう冬が来てるよ!というツッコミは不要です 笑)。
今シーズンのお客さんは、みんな収穫祭のスタッフだったり、出店する店のメンバー、あるいは当日は警備に当たるような人達が登場したわけですが、今回は一般のお客さんです。しかもお祭りに行きたくないとゴネる少し厄介な人物。しかし、前年まではJJだって祭りに行かない人達を相手にしていたはずで、そうした立場や心境の変化が彼の中にあったシーズンかと思います。その意味で、ゲスト回最終話に相応しいと考えました。
話の内容自体は、春先に聴いた英ロックバンドの新譜にインスピレーションを得ました。なんてことはない、失恋してバーで飲んだくれている男の歌なんですが(笑)。歌詞の中に「君が去って、僕は多くの時間を無駄にしてしまった」という一節があり、それがヒントになったんですよね。ある程度年齢を重ねていたら、そういうことって人生の中で誰でも経験してるだろうなって。それで主人公を女の子にし、最初は失恋したという設定で書き始めました。それを途中から「友人が旅立つ」という設定に変え、管理人の古い思い出も引っ張ってきて、今の形になりました。
不思議なもので、「これは化けるぞ…!」という回は書いているときに感じるんですよね。今回はまさにそれで、初稿は6月には出来ていたんですが、修正を重ねるうちに夏を越え、秋になり、今の形となって10月の頭に完成しました。珍しく時間がかかっていますが、その甲斐はあったなと。個人的にはこれまでの中でベスト3に入るくらい気に入っています。今までにない終わり方をしたなと。雨海さんにも「改めて、この作品に関われて良かったです」と言っていただいて。主演の方にそう感じてもらえるレベルに到達できたんだと思うと、すごく嬉しかったですね。
テッサ役の才とう静佳さんは、雨海さんのご紹介です。この台本が仕上がった頃、管理人は長引く風邪でゾンビみたいな状態で、もう自分でキャストを探す余力がなくてですね…(汗)。で、台本を渡すついでに「テッサ役探してるんですけど、誰かいませんかね…」とダメもとで雨海さんに聞いたら、ちょうど良い方を呼んで下さって。久々の若い女性の声に、さわやかな気持ちになった管理人です。また、本心がどこにあるのか分からないテッサをうまく演じて下さっていると思います。オーディオドラマは初体験なのだそうですが、まだまだ色んな役が出来そうな感じがします!
そして収録直後の編集~公開作業に追われていたら、今季も残すところエピローグのみとなりました。先週、急遽リテイクを行い、今は大急ぎでエピローグの音源を仕上げているところです。シーズン2のときは序盤~中盤の進み具合が悪くて根を上げそうでしたが、今回は中盤から終盤にかけてギリギリなスケジュールとなり、気をつけていてもどこかで大変な思いをするもんだなあと(苦笑)。しかも今季はエピローグが一番大変なんですが、よりによってそれを最後に持って来てしまったという失態でございます。…無事に公開できるのか、どうぞ来週をお待ち下さい。一応、12/2(土)に公開予定です!ギリギリまで頑張りますよ〜!