JJ's Bar、昨日より「ジェフ、大学生」(CV:前川まえこさん)が配信されています!
いきなりですが、「JJ's Bar」というこのお話、前身となった作品がありまして。管理人がまだ東京に出て来る前に書いていたお話(といっても、当時から台本形式でした)が元になっています。もっとも、当時とは舞台設定もキャラクター設定も随分異なるのですが、バーにやってきた客との会話劇、という点と主要登場人物のごく一部だけ引き継いだ形となりました。JJも当時とは名前が違う中、そのとき主要キャラの一人であった「ジェフ」は名前も性格もそのまま残り、こちらの物語にも顔を出したという感じです。
当時の設定では、ジェフは奇妙なバーに紛れ込んだ一般人で、準主役という扱いでした。そして彼の視点から話が進み、次第にバーやマスターの全貌が明かされて行く・・・という構成をとっていたのです。今回はそういう展開はなく、あくまで普通の客のエピソードとしていますが、いずれ再登場するのではないかなと。「大学院を出るまで帰省しない!」なんて本編で言い切ってますが(笑)。
ジェフ役の前川まえこさんは、管理人が仕事で何回かお世話になっている方で、JJ役の雨海さんとも共演したことがあります。それもあって録る側も演じる側も非常にやりやすい現場となりました。まえこさんの声ってとても独特なのですが、すごく愛らしいんですよね。良い意味でキャラクターっぽくて。ジェフは設定だけで言えば優等生キャラなんですけど(顔もイケメン設定です 笑)、これで端正な声の方にお願いするとつまらなくなってしまうというか。本当は言動の端々に、弱音を吐いたりお酒に弱かったりといった、子供っぽいところを残しているという複雑な性格であることも含め、そういう隠れた愛嬌みたいなのを演じられるのは私の周辺ではまえこさんくらいだろう、と。あと、ちょっとしたセリフの揺らし方というか、呼吸の取り方が上手いんですよね。JJが基本的に同じテンポで淡々と喋るのと比較すると、良い意味で反対のタイプであり、バランスが取れているのです。演出側から見て、良い意味で思い通りにいかないという役者さんは、とても起用しがいがありますね。
先の作品のこともあって個人的にも思い入れのある回になりましたが、まえこさんも雨海さんも「今度はステファンと一緒に登場したら面白いね」なんて話していて、そんなふうに先の展開を役者さん達に想像してもらえるという点でも、とてもうまく行った回だったと思います。まだ聞いてないそこの貴方、5分だけ、お付き合いしていただけませんか?(笑)